歯科で使うマイクロスコープのメリット

マイクロスコープとは、手術用の顕微鏡のことです。


元々は耳鼻科や眼科の手術で使われていました。


1990年ごろから、歯科でも使われるようになりました。



現在、普及率は5%にも満たない状況ですが、多くのメリットがあります。


約20倍に拡大して患部を見ることができるので、肉眼では見えない部分もはっきりと見えます。

マイクロスコープで見ながらだと、指の指紋の線と線の間にもう1本線を書くこともできます。
現在の歯科治療では、「できるだけ削らない、神経を抜かない、自分の歯を残す」という治療を目指していますが、そのためにはマイクロスコープは必需品です。



虫歯治療では、虫歯部分と健康な部分の区別がはっきりとわかります。

そして、マイクロスコープ用の小さな器具を使って治療を行うので、余計な部分まで削らなくてすみます。


従来の器具の3分の1から10分の1の大きさの器具です。



また、目には見えない極わずかなヒビも見えます。

歯の神経が入っている根管は肉眼では見えないので、根管治療では非常に威力を発揮します。

被せ物や詰め物も肉眼だと、極わずかなすき間が出来てしまいます。


そしてこの極わずかなすき間から細菌が入って、虫歯が再発しやすくなります。

しかしこれも、マイクロスコープならすき間をつくることなく治療することが可能です。
歯周病治療でも、目には見えない極わずかな歯石まで取り除くことができます。
歯科インプラント治療でも、小さな切開で治療することができるので、患者さんの負担も少なくて済みます。


ただデメリットとして、普及率が低いために遠くの歯科まで通院しないといけなかったり、保険が適応されないので一部の人しか利用できないこと、細かな作業になるので一般の歯科治療よりも1回の治療時間が長くなることがあげられます。

1回30~90分くらいの時間をみていた方が良いでしょう。